今年も、矯正行政の取り組みを多くの方々に知っていただく機会となる「全国矯正展」が開催されます。記念すべき第65回となる今回は、「新たな拘禁刑時代へ ~Correctional Reform in the new era~」をテーマに、展示即売会や啓発イベント、体験型の催しなど、さまざまなプログラムが盛り込まれています。会場はおなじみ東京国際フォーラム。入場は無料ですので、関心のある方はぜひ足を運んでみてください。
【開催概要】
日程:
令和7年12月6日(土)10:00~17:30
令和7年12月7日(日)9:30~15:30場所:
東京国際フォーラム ホールE(東京都千代田区丸の内3丁目5-1)
アクセス:JR「有楽町駅」徒歩1分、「東京駅」徒歩5分
※駐車場はありますが台数に限りがあるため、公共交通機関の利用を推奨
【見どころ①:オープニングセレモニー&ステージイベント】
初日の12月6日(土)午前9:45からは、豪華ゲストを迎えたオープニングセレモニーがメインステージで行われます。杉良太郎特別矯正監の参加をはじめとする、著名人によるテープカットも見逃せません(※先着100名、整理券は当日9時ごろ配布)。
その後もステージでは、
全国刑務所作業製品審査会の表彰式
詐欺被害防止の啓発コーナー(警察庁「ストップ・オレオレ詐欺47」)
矯正施設における保護犬プロジェクトの紹介
特別機動警備隊による訓練披露(盾操法・護身術など)
「農福連携」と再犯防止の可能性を考えるシンポジウム
慰問活動を行うユニット「Paix2」によるメッセージコンサート
矯正職員の仕事紹介(処遇・医療・教育など)
外国人との共生を学ぶ「イミグー」コーナー
「社会を明るくする運動」関連イベント
薬物乱用防止のためのゆるキャラ「ゆめきちくん」と学ぶ啓発ブース
と、充実のプログラムが続きます。刑務所の現場で行われている取り組みが、広く市民に紹介される貴重な機会です。
【見どころ②:刑務所作業製品の展示即売】
全国の刑務所で受刑者が製作した高品質な作業製品が一堂に会し、展示即売されます。家具、革製品、文具、日用品など、多様なジャンルの商品が揃い、毎年人気を集めています。
中でも注目なのが、
デザイナーとのコラボ製品や地域性を活かした新作製品
昨年大好評だったアウトレットコーナー(最大50%オフ)
靴のアウトレット販売(女性用・男性用)
少年院・少年鑑別所の職業指導製品コーナー
いずれも、犯罪被害者支援団体などに売上の一部が寄付される仕組みも導入されており、社会貢献にもつながります。
【見どころ③:プリズングルメの世界】
話題の「ムショラン三ツ星」グルメも再登場! 刑務所内で提供されているメニューを一般向けにアレンジし、食事を通して矯正施設の実情に触れるユニークな試みです。
横浜刑務所のパスタ(和風きのこ/トマトソース)
札幌刑務所と横須賀刑務支所の監獄カレー食べ比べ
岡崎医療刑務所のピーナッツ煮やスラッピージョーなどを再現した丼ぶり
網走監獄和牛を使った弁当やステーキ
府中刑務所の焼きたてパン(1日2回・各回お一人3個まで)
極旨ドーナツ(限定販売)
グルメ目的で訪れる人も多く、食の満足度も保証付きです。
【体験型・子ども向けイベントも充実】
「ちびっこ刑務官・警察官」体験コーナー
→ 制服を着て記念撮影。特別機動警備隊車や白バイと一緒に撮影可能刑法・刑務作業・矯正の歴史を学べるパネル展示
性格検査体験や少年鑑別所の取り組み紹介
お子さま連れでも楽しめる構成になっており、社会教育にもぴったりです。
【野菜の即売会も!】
北海道エリアの刑務所・少年刑務所で生産された新鮮野菜が日替わりで販売されます。
男爵いも、メークイン、きたあかりなどのじゃがいも
ごぼう、長いも、フリーズドライ加工品
玉ねぎ、さつまいも(シルクスイート)
小豆、金時豆、黒豆、大福豆など(小袋販売)
大変人気のため、整理券や早めの来場が推奨されます。
【まとめ】
矯正展は、刑務所や少年院の内側でどのような活動が行われているのかを知ることができる、年に一度の大イベントです。一般にはなかなか目に触れない「再犯防止」「矯正教育」「職業訓練」などのリアルを知り、受刑者たちが社会復帰に向けて日々努力している様子を垣間見ることができます。
また、展示品の購入やステージイベントの参加を通じて、誰もがこの取り組みに関われるという点も魅力です。刑務所製品の購入や啓発活動への理解が、回り回って犯罪被害を減らし、誰にとっても安心して暮らせる社会をつくる一助となるかもしれません。
12月の週末、ご家族やご友人と一緒に「第65回全国矯正展」へ足を運んでみてはいかがでしょうか?