日本司法福祉学会第25回全国大会「2025京都大会」が開催されます

本日は、日本司法福祉学会の全国大会についてのお知らせをいたします。

2025年9月27日(土)・28日(日)の2日間にわたり、第25回全国大会「2025京都大会」が龍谷大学深草キャンパスにて開催されます。大会長は中島学先生(福山大学)、大会実行委員長兼事務局長は相澤育郎先生(龍谷大学)が務められます。大会テーマは「司法と福祉の協働をあらためて考える」です。


開催概要と会場アクセス

会場は、龍谷大学深草キャンパス 和顔館(地下1階・地下2階)。
住所は京都市伏見区深草塚本町67で、JR奈良線「稲荷」駅から徒歩8分、京阪本線「龍谷大前深草」駅から徒歩3分、地下鉄烏丸線「くいな橋」駅から徒歩7分とアクセスの良い立地です。市バス「龍谷大学前」からもすぐの場所にあります。

京都は秋の観光シーズンにあたるため、ホテル宿泊費の高騰が予想されています。遠方からの参加を予定されている方は、早めの宿泊先確保をおすすめします。


大会テーマとシンポジウム

本大会のシンポジウムでは、「発達障害等を抱える触法行為のある方への更生支援の新たな展開」を取り上げます。コーディネーターは大会長でもある中島学先生。

2025年6月には拘禁刑が施行され、発達上の課題を抱える受刑者等への処遇と支援が新局面を迎えています。矯正施設では若年受刑者へのユニット型処遇、少年院転用型矯正施設での取り組み、さらには知的障害受刑者や精神障害受刑者を対象としたモデル事業も始まっています。

加えて、2023年の第二次再犯防止推進計画の閣議決定では、高齢者や障害者への支援の強化が明確に打ち出されました。さらに2024年には障害者差別解消法が施行され、「合理的配慮」の提供が矯正施設でも求められるようになっています。

こうした流れを受け、司法と福祉の新たな協働について、多角的な議論が行われる予定です。


日程(予定)

  • 第1日目(9月27日・土)
    12:00〜 受付開始
    13:15〜13:30 開会挨拶
    13:30〜16:30 大会シンポジウム
    16:45〜17:30 総会
    17:30〜19:00 懇親会

  • 第2日目(9月28日・日)
    9:30〜12:00 分科会・自由研究報告
    13:30〜16:00 分科会・自由研究報告

※報告数により時間変更の可能性があります。なお、今回は大会校によるお弁当の手配はありませんのでご注意ください。


参加申込みと参加費

今大会は Peatix によるウェブ申し込み制となっています。参加費は以下の通りです。

  • 事前申込
    一般会員:4,000円
    一般非会員:5,000円
    学生:1,000円
    懇親会:5,000円

  • 当日受付
    一般会員:5,000円
    一般非会員:5,000円
    学生:1,000円

また、プログラムは紙媒体での配布はなく、ウェブからのダウンロード・印刷を各自で行う形式となります。


分科会・研究発表・ポスター展示

分科会、自由研究報告、ポスター発表の募集はすでに締め切られていますが、例年どおり多くの研究者や実務家が登壇予定です。司法福祉に関わる最新の研究や実践事例に触れる貴重な機会となることでしょう。


おわりに

「司法と福祉の協働」というテーマは、社会的課題が複雑化する現代においてますます重要になっています。発達障害や精神障害を抱える触法行為者への処遇と支援の在り方を考えるこの大会は、研究者だけでなく、司法や福祉の現場で働く人々にとっても大きな学びとなるはずです。

秋の京都で、多くの参加者が交流し、新たな知見を共有できる場となることを期待しています。


 

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