ご案内をいただきましたので、転載いたします。
沖縄戦のトラウマの世代間伝達 ー歴史・神経科学・文化的PTGー
【講座内容】
本講座では、沖縄の歴史に刻まれたトラウマを、最新の心理学・神経科学の知見に基づいて再検討します。 琉球処分、沖縄戦、米軍統治の歴史的・社会的文脈を踏まえ、エピジェネティクス、愛着・養育、家族関係、身体化、文化的記憶など、世代間伝達を媒介する経路を概観します。 さらに、ちむぐりさ、ゆいまーる、語り継ぎといった文化的実践を、レジリエンスと文化的PTGの観点から考察します。 痛みの継承だけでなく、対話や関係性を通じた「希望の共有」が、個人と地域の回復に果たしうる役割についても検討します。 歴史・研究知見・臨床実践を往還し、安全と自己決定を尊重した支援のあり方を考える専門職向け研修です。
【講座の紹介動画】
https://youtu.be/tFC5pNHJ6M0
https://youtu.be/tFC5pNHJ6M0
【各セクションで学ぶこと】
1.沖縄の歴史概要
– 琉球処分から沖縄戦に至る歴史的背景
– 沖縄戦における軍民混在と住民被害の構造
– 戦争体験が戦後の社会や人々の意識に残した影響
2.PTSDとトラウマの異同
– PTSDという診断概念の基本的な枠組み
– 身体感覚や記憶を含むトラウマ理解
– 沖縄戦体験を臨床概念だけでは捉えきれない理由
3.世代間トラウマの導入
– トラウマが世代を越えて伝わる多様な経路
– エピジェネティクス研究の知見と解釈上の注意点
– 家族関係、沈黙、語りが次世代に及ぼす影響
– 生物学・臨床・物語を統合する視点
4.東アジアの比較
– 広島・長崎などにおける戦争トラウマ研究との比較
– 戦後沖縄で行われた精神保健調査の歴史的意味
– 統計資料と生活史・症例記録を併せて読む方法
– 東アジアの歴史的トラウマに共通する課題と相違
5.沖縄の現在と構造的トラウマ
– 基地負担や社会的不平等を歴史的文脈から捉える視点
– 貧困、健康、共同体の変化とトラウマの関係
– 個人の症状と社会構造を安易に切り離さない臨床的理解
– 歴史的連続性と因果関係を慎重に区別する
6.ハーマンの回復理論と沖縄
– トラウマからの回復を支える基本的な段階
– 安全の確立と自己決定を尊重する支援
– 回復を人権や他者との関係の再構築として捉える視点
7.ストレスとエピジェネティクス
– ストレス反応に関わる生物学的メカニズム
– 児童期の環境とエピジェネティックな変化の関係
– 生物学的知見を多層的なトラウマ理解へ位置づける方法
8.ちむぐりさと文化的PTG
– 「ちむぐりさ」を身体的・文化的経験として捉える視点
– コンパッションや共感に関する心理学的概念との比較
– 個人を超えた文化的・共同体的な変化の可能性
9.ACEsとレジリエンス
– 小児期逆境体験と成人後の健康との関連
– 逆境の影響を緩和する関係性や環境上の保護要因
– 苦痛の経験と思いやり・向社会性の発達をめぐる研究
– 沖縄の相互扶助とレジリエンスを考えるための視点
10.希望の共有
– 喜びや希望を他者と分かち合うことの臨床的意味(ちむぐりさの反対概念とは?)
– 世代や立場を越えた対話が生みうる変化
– 個人の回復を家族や地域の支援へつなげる視点
– 痛みとともに平和への願いを継承することの意味
【日時】
2026年11月22日(日)13時〜16時
@オンライン開催
(約2ヶ月間の録画視聴配信あり)
【参加費】
・当日参加+録画視聴参加:4,000円
・録画視聴参加:4,000円
【実施方法】
・Zoomを使用したオンラインワークショップ
・Zoomライブ視聴+録画視聴あり
【定員】
100名(先着順)
【講師】
大城 由敬(おおしろ ゆきひろ)氏
沖縄⽣まれ,沖縄育ち。臨床⼼理⼠。公認⼼理師。社会医療法⼈へいあん 平安病院で
公認⼼理師として勤務。同法⼈かもめクリニックでリワークの集団プログラムの⼀部を担当。
沖縄トラウマケアネットワーク代表。沖縄を元気に,⽇本を元気にするために,全国にセミナーやワークショップなどを発信している。
【参加対象】
・臨床心理士・公認心理師・医師・看護職・精神保健福祉士・そのほか対人支援に関わる方
【申し込み方法】
チラシのQRコードか、以下の申し込みリンクより
それでは皆様のご参加を心よりお待ちしております。
【主催】
沖縄トラウマケアネットワーク
【問い合わせ先】