「今こそ、生活保障法の制定を!」が開催されます

ご案内をいただきましたので転載します。


日弁連は、2006年の第49回人権擁護大会で初めて生活保護問題に取組み、2008年に「生活保護法改正要綱案(生活保障法案)」を提案していますが、未だに実現していません。

リーフレット「権利性が明確な『生活保障法』の制定を!』 (nichibenren.or.jp)

日本弁護士連合会:生活保護法改正要綱案(改訂版) (nichibenren.or.jp)

今回、18年ぶりに改めて生活保護問題を正面から取り上げ、「今こそ、生活保障法の制定を!」と呼びかけます。

全国から集まった実行委員の弁護士が、1年近くをかけて精力的に調査を行ってきました。ドイツ、スウェーデン、韓国の海外調査では、3か国とも物価高に合わせて「生活保護」基準を引き上げたり、より積極的支援が行えるよう法改正をしたりしていることを知り、日本の後進性を実感しました。その一方で、先進的な取組みをしている国内自治体8か所(釧路市、国立市、足立区、世田谷区、小田原市、野洲市、山城南保健所、京丹後市)の調査では、希望も感じました(他に群馬県桐生市も調査しました)。

500ページ近い基調報告書も2校が終わり完成に近づいています。(冊子は2000円でお求めいただけますが、人権大会HPで無償でダウンロードもできるようになる予定です)とにかく充実したシンポジウムになるよう、総力をあげて取り組んでいます。3000人の会場なので、なるべくリアル会場に足を運んでいただきたいですが、オンライン配信もありますので是非ひとりでも多くの方の参加をお待ちしております!(いずれも当日飛び入り参加可能です)


◇ 日弁連第66回人権擁護大会シンポジウム第1分科会
「今こそ、生活保障法の制定を!~地域から創る、すべての人の“生存権”が保障される社会~」

日本では、「生活保護だけは死んでも受けたくない」という忌避感や役所窓口の違法対応などのため、貧困とされる人の1割程度しか生活保護の利用にたどり着けていません。本シンポジウムでは、生活保護を積極的に活用している海外や国内の先進事例に学びながら、「生活保障法」制定の実現をめざし制度をどのように改善していけばよいのかを考えます。

 【日時】2024年10月3日(木)12時30分~18時
【開催方式】リアル・オンライン併用
(会場:「名古屋国際会議場センチュリーホール」)
【参加】どなたでも参加いただけます(事前申込不要)。参加費は無料。

 【内容】
基調講演  暉峻 淑子さん(埼玉大学名誉教授)
基調報告  海外・国内調査報告
パネルディスカッション
吉永 純さん(花園大学社会福祉学部教授)
布川 日佐史さん(法政大学現代福祉学部教授)
雨宮 処凛さん(作家・活動家)
井手 英策さん(慶應義塾大学経済学部教授)

 *詳細は日弁連の以下のチラシを参照
https://c1c.jp/7116/gQHqUR/2
※人権大会シンポについての日弁連HPはこちら
日本弁護士連合会:【10月3日・4日】第66回人権擁護大会・シンポジウム (nichibenren.or.jp)


 

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