こんにちは、桜井美月です。今回は水害ハザードマップについてお話しします。
その前に最近の読書について少しだけ書きます。
最近読み終えた本は、カルロ・ロヴェッリ著『時間は存在しない』です。この世界的ベストセラーは、時間という概念についての驚くべき考察を展開しています。
物理学的には時間は存在しないとされ、過去から未来へ流れるわけではない、というロヴェッリの理論は目からウロコの内容でした。後半部では、私たちがなぜ時間が存在するように感じるのかを哲学や脳科学の視点から解説しています。
私個人としては、この本がとても心を揺さぶられるものでした。時間の流れは私たちの日常に深く根付いており、それを否定するこの理論は、私の価値観や世界観に新しい視点を提供してくれました。科学エッセイとしても非常にエレガントで読みやすい作品でした。
今回の豆知識では、日本全国で増加している水災害に対処するための「水害ハザードマップ」についてお話しします。
水害ハザードマップは、地域の水害リスクと水害時の避難に関する情報を提供するマップです。以下の水害を対象に作成されています。
- 洪水
- 内水
- 高潮
- 津波
具体的には以下の3つのハザードマップが存在します。
- 洪水ハザードマップ
- 雨水出水(内水)ハザードマップ
- 高潮ハザードマップ
近年、大規模な水災害が多発しており、不動産取引時にも水害リスクが重要な要素となっています。この背景から、2020年8月に国土交通省は『水害ハザードマップの説明の義務化』を施行しました。
不動産オーナーにとっては業務が増える大変な側面もあるかもしれませんが、2019年の台風19号などで受けた被害を考慮すると、水害ハザードマップの重要性は高くなっています。
契約者に特にどのハザードマップを強く説明するか、物件の所在地に合わせて判断し、説明することが義務化されています。このマップは生命を守るための重要な情報源であり、正確な説明が不可欠です。
それでは、次回もお楽しみに!